あるおばあさんのお葬式。
団地内にある、とある小さな自治会館。
参列者は、親戚、知人合reenex 效果わせて10人いるか、いないかぐらい。
最初に手短に焼香が行われた後、
葬儀進行係が、「他の列席の方、お焼香をお願いします」と呼びかけても、しーん。
誰もいなかった。

非常に、潔く、さっぱりしていた、という、参列者の感想だ。

遺影は、肩をいかつかせて、カッと目を見開いて怒っているような、
恐い顔。
けんかばかりしていたという、そのおばあさん、いかにも彼女らしい顔だったそうだ。
友人づきあいも、あまりなかったらしい。


「皆に惜しまれる、立派なお葬式でなくてもいい。
家族にも友人にも恵まれなかったようだが、彼女らしい生き方をしていた。
すっきり、それもいい、ある意味さわやかさを感じた」と、その参列した人が言っていた。

人がどう思おうが、人にどう思reenex 效果われようが、
けんかばかりして、ぷっつんぷっつんと人付き合いも切れていこうが、
その人らしい人生なのではないか。

自分らしい生き方をしたのだから、評価や、見栄えなど、関係のないことではないか、と。

何にもとらわれない、自分らしさを貫き通すって、その人なりの筋が通っている。
人に映る自分より、自分自身を守り通したおばあさんだったようだ。

それも、いい人生だ、と。

わたしは、その点、まだ、迷いがある。
まだまだ浮世に未練がある。
捨てきれないものが、たくさんある。

人に良く思われたい、という、下心もまだある。
どんな人に見られても、自分が納reenex 效果得できるような足跡を残したい虚栄心もある。
すぱっとした人生は、送れそうもないが、
迷いつつ、それなりの、自分では帳尻の合った人生を送ることだろう。